皆さまご無沙汰しております。 いよいよ今週日曜日(2019年9月22日)から「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」第2期の初回講座がスタートします。全4回行われました第1期の講座では、毎回満員御礼で、年齢性別問わず幅広い分野の方々にお越しいただきました。これからも温故知新で、なおかつ未来に目を向けた芸術的交歓の場を作っていきたいと思います。これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。 2019年度早稲田大学一般公開講座 「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション(旧・早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」) 第2期第1回講義 「20世紀の芸術家は、なぜファシズムに立ち向かえなかったのか」 -蔓延する反ユダヤ主義的言説の検証と、その思想の源泉を探して- <日時> 9月22日(日)13:00~16:00(開場12:30) <場所> 早稲田大学早稲田キャンンパス 26号館(大隈記念タワー) 5階502教室 <アクセス> 早稲田大学早稲田キャンパス 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1 ・地下鉄東京メトロ東西線; 「早稲田」駅から徒歩5分 ・山手線、新宿線、西武鉄道新宿線;「高田馬場」駅から徒歩20分 ・副都心線; 「西早稲田」駅から徒歩17分 ・都電荒川線; 「早稲田」駅から徒歩5分 (地図) https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus <お問い合わせ> ※本講座は一般公開講座です。学内・学外を問わずどなたでもご参加いただいております。はじめて本講座にご参加の方やご質問等、下記までお気軽にご連絡ください。 早稲田リベラルアーツ・アソシエーション 事務局長 山田 遼 メール:[email protected] 電話:090-5594-6511 <主催>内海信彦 <共催>早稲田大学アントレプレヌール研究会 内海信彦絵画表現研究室 さて、第2期第1回講義では、 「20世紀の芸術家は、なぜファシズムに立ち向かえなかったのか」-蔓延する反ユダヤ主義的言説の検証と、その思想の源泉を探して- と題しまして、まず初めにファシズムとは何かを考えるにあたって、その思想を率いたイタリアの政治家ムッソリーニおよび国家ファシスト党がどのような時代背景のもとに出現し、台頭していったのかを検証していきます。そして、そのファシズムがムッソリーニへの敬意を公言するアドルフ・ヒトラーにより、人種差別的で反ユダヤ的なナチス・ドイツ式のファシズム=ナチズムへと転化していく様も検証していきます。 世界にファシズムが台頭する中で、当時の芸術家達はどのような立場に置かれたのでしょうか。1933年にナチ党が政権を奪取したナチス・ドイツにおいて、ロマン主義的写実主義以外の近代芸術を、脳の病気であり、道徳的・人種的に堕落したものと定義し、「退廃芸術」と名付けて晒しものにした過去も紐解いていきます。しかし、当時存在した全ての芸術家達がファシズムに屈服したわけではありません。 例えば、ドイツ・ベルリンの写真家であり、ダダイストであるジョン・ハートフィールドは、ナチ党に暗殺されかけながらもナチズムを批判する内容の意思表示を、フォトモンタンージュという手法を駆使して行っていました。このように、抑圧の中だからこそ生まれてくる崇高な芸術にも光を当て、現代の私達自身が、これからどのような芸術活動ができるかという可能性を探っていきましょう。そして、ナチス・ドイツが全面に押し出したプロパガンダである「反ユダヤ主義」がどのような思想に由来し、また、日本における独自の「反ユダヤ主義」が蔓延する現状を検証していきましょう。 皆様のご来場を心よりお待ちしております。
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内海 信彦
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