早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」 2020年 第1回第4回講座 内海信彦ヴァーチャル・サマーワークショップ 【ニューメキシコ・タオスで近代世界システムの終わりを内海がプエブロインディアンの友人と語り合う】 <日時> 2020年8月16日(日) 午後1:00~4:00 <開催方法の詳細> ※zoomにて開催いたします。 (詳細は下記お問い合わせよりご連絡くださいませ) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- タオスは想像以上に変わってしまいました。1000年以上の歴史があり、スペインや合州国陸軍と闘ってきたタオスプエブロは、プエブロインディアンのリザベーションです。1996年に最初に訪れた時と比べると、今のタオスは激変してしまいました。 アメリカ国家は、今日もなお先住民であるアメリカンインディアンに対して戦争を仕掛け続けています。私がアメリカを頻繁に訪れていた1980年代から90年代以来、アメリカは一貫して戦争国家であり、常に戦時体制下にあり、その結果としてアメリカ国家の没落が進み、経済はリーマンブラザースショック以降、依然として苦境にあり、中産階級の急速な凋落が進んでアメリカ社会は混迷を深めていると思います。無論、私の数多い友人たちのような、アメリカ社会の一部を構成する一人一人の善良で良心のもとに生きる人々は健在です。しかしながら1%の支配層が99%を圧倒して支配する構造が崩れ始めながらも、未だ支配の延命に必死になっているのではないでしょうか。こうした事態の中で、そのしわ寄せがアメリカンインディアンを直撃しています。アメリカンインディアンの友人は「これは戦争だ」と言いました。 タオスはもはや何者からも超越した聖地でも桃源郷でも理想郷でもありません。「イージーライダー」に憧れた腐ったいちご白書世代の逃避郷ではあっても、ここはある意味で「日本」です。タオスは一昨日再訪してきた重度の核汚染都市ロスアラモスに近接した地域であり、放射能汚染された被曝地帯である可能性があります。もともとほとんどなかったガン死が60年代以降急に増えたという事実があります。しかし、そうでありながらも私はこの地で偉大なる大自然と大いなる存在を感じ、畏怖し、恐れ戦くことで、この地を敬いここで暮らす人々に限りない共鳴を覚えるのです。 私たちがアメリカンインディアンの一人一人と親しくなったとしても、決して忘れてならないのは、彼ら彼女らと心から交わることはきわめて困難だということです。私自身、アメリカンインディアンとのかかわりを持って20年近くになり、数回ほどここタオスに来ていますが、今、タオスにいてそのことが身に沁みてきて、本当に苦悶し続けています。一度や二度アメリカンインディアンのところに来て日本に帰り、どっぷり惰性に流された保守的日常に浸り、現状肯定的な金銭のための生活の中で腐りきっている人間が、アメリカンインディアンと精神的なお友達になれたという錯覚に陥り、核汚染と差別社会日本の現状から逃避して、国家や企業と闘うことすらせず、まがい物の「スピリチュアル」を夢想しているジャパニーズワナビーさんたちが存在します。インディアン文化の理解者のように振舞って表層の文化的虚栄に浸ったり、インディアンクラフトに囲まれて勘違いしているようなワナビーであることに嫌悪感を抱きます。でも私自身がそのようなキッチュなスノッブではないと言い切れるでしょうか。タオスの大いなる存在は、ここに来るまでに、そしてここにいる間、ちょうど今も雷鳴を轟かせています。ウツミ、お前は何をしに来たんだと、サンダースピリットの言葉がそのように聞こえてきます。 タオスプエブロの戦士であるアメリカンインディアンの友人R、そしてDと再会しました。Rとは魂の兄弟だとお互いに思っていましたが、彼、そして彼女とはその通り、変わることのない友情を確かめ合うことができました。Rが話してくれた限りなく興味深い内容についてはあらためてご報告させていただきます。しかし10年ぶりにあった彼と彼女を取り巻く状況は大きく変わっていました。訪れる方が勝手に聖地だとか、魂の故郷だとか言ったところで、彼ら彼女らが置かれている状況は、極めて困難に満ちています。差別、病気、貧困、自殺、失業、麻薬、アルコール中毒、離婚、育児放棄、家庭内暴力、暴行などは何処の社会にでもあることですが、ここでも深刻です。異常気象が続き、コーンメーカーとして農民として大変な苦労があるようです。1000年来、育ててきたコーンが思うように育たず、居留地にできたスーパーマーケットで誰がどこで作ったかもわからない遺伝子組み換えで作ったモンサント製コーンをインディアンが食べるということがとっくに始まっています。部族社会で賛否両論があったカジノの経営でインディアン社会がある程度豊かになった結果、生じてきた負性の代償は計り知れないようです。 タオス周辺部は白人の植民地のような様相を帯びてきて、バーガーキングやマクドナルド、タコベルやスターバックスという最悪の死の商人の店が立ち並んでいます。スキー場とゴルフ場は、私が最も嫌悪する場所です。成り上がりの快楽の生贄に、タオスの聖なる山河は大規模に化学汚染しています。 今やプエブロインディアンの集落は、白人たちの町から押し寄せる邪気と金銭教に飲み込まれるのではないかと、心底胸が痛みます。私の友人の中にも、生き方を巡る分断と不一致が進んでいます。至福の時間を過ごせた友人のRは世界各地でも公演したことがあり、日本でも私の関係で演奏をしたことがある音楽家ですが、あまりにもフェイマスなビジネスマンになってしまい、コマーシャルになってしまった私の知るもう一人の友人とは、部族のセレモニー以外はともに演奏しないと悲しげに語っていました。金と欲、出世と栄誉の代償でここまで人間は変わってしまうのかと思うほどです。 聖なる山もユネスコの世界遺産であるプエブロの建物も観光客から見られすぎて疲れ切っています。観光で街はある部分潤いながらも疲弊し、憔悴しきっています。そして観光客自体が経済状況の悪化で明らかに減りました。20年前に私が初めて知った部族的共同体の今は、消費と生産、資本と賃労働の関係性によってバラバラに寸断されていて、世代間の分離や価値観の相違が顕著になっているように思います。ようやく到達したタオスで、天国と地獄、向こう側とこちら側を見たような気持ちで、複雑な心境です。解放された部分と、かえって苦悶が深まった部分とがアンビバレントになってきました。まことに不条理な現実を垣間見た想いでいっぱいです。滅びゆく危機に曝されたマイノリティでありながら、懸命に現実と格闘しているタオスから多くのことを学ぶことができたと思います。「ここがグラウンドゼロだ」という言葉を前回、書きましたが、「ここは福島後の日本だ」とあらたに思うようになりました。 ブラッククロウが旅の始まりから終りまで私の傍で啼いています。「お前にはまだまだ過去からの手紙を受け取るには早すぎる」と。 (文=内海信彦) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【内海先生のドロップアウト塾について】 2012年5月より開講した本講座は、早稲田大学商学科教授東出浩教先生の主宰する「早稲田大学アントレプレヌール研究会」の研究プロジェクトの一環として開かれます。講座では国内外で数多くのワークショップや講義を開催してきた藝術家・内海信彦氏による連続講義を通じ、歴史に対する我々の責任を確認すること、文化におけるスピリチュアリティを知り、歴史・社会・文化における革命の意義を問い直すことを学びます。そして、講義を通して若者らが自らの生き方を主体的・創造的なものへと変革していく可能性を、受講者の皆様と共に探究していきます。 【お問い合わせ】 ドロップアウト塾事務局長 小野太伸 メール:[email protected] 電話:090-8615-6112
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早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」 2020年 第1回第2回講座 「Black Lives Matter運動は、近代世界システムを終わらせ、世界を変革する文化の革命である」 -人種差別主義との闘いに連帯し、COVID-19がもたらした既成社会の崩壊をポジティブに捉える方法論を共に考える– <日時> 2020年6月21日(日) 13:00-16:00 <開催方法の詳細> ※zoomにて開催いたします。 (詳細は下記お問い合わせよりご連絡くださいませ) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- トランプは、とうとうウエストポイントの士官候補生からも造反されました。いよいよレイムダック・トランプが最期の拠り所とするのは、ダック仲間の安倍晋三と、日本の半安倍トランプ大好き陰謀論者だけになる見込みです。 日本ではウエストポイント陸軍士官学校と言いますが、ウエストポイント・ミリタリーアカデミーで中止が決定していた卒業式を軍首脳に強制させて強行したトランプは、若い士官候補生たちの厳しい批判を浴びて、己の失地挽回の企てが裏目に出て、大失態を演じました。 士官候補生1107名中、ほぼ半数の500名が、トランプ政権の政策に従わないという抗議声明にサインしました。そして若き士官候補生たちは、卒業式をトランプ自身の政治的イベントとして批判し、トランプの言うなりになって卒業式出席を強制した軍首脳が、自分たちと同じようにミリタリーアカデミーで宣誓したにもかかわらず、最悪なことにトランプ政権に付き従っているのは宣誓を破る行いであると述べています。 そして士官候補生たちは、Black Lives Matter運動に参加するプロテスターを、同じ合州国の同胞と明記して、連帯を表明しているのです。しかるにトランプは、非暴力抵抗運動をテロリスト呼ばわりして、弾圧のために州兵を投入し、さらに連邦軍部隊に出動待機体制を命じ、己の政権のために武器をプロテスターに向けさせようとしたことを候補生たちは厳しく批判しています。 士官候補生たちは、自分たちが職業軍人として、シビリアンコントロールに従うことを宣誓したが、シビリアンコントロールとは政権に盲従することではなく、プリテスターたち市民とともにあることであると述べているのには心を動かされます。もうひとつの革命ですね。 士官候補生たちの中に3月からCOVID-19感染者が十数名出て、未だ治療中の候補生もいて、候補生席に写真が飾られていました。その後、候補生は故郷に帰還して、ヴァーチャル教育を受けていたのです。当初中止が決定していた卒業式をトランプが大統領選挙ラリーの初日にすると言い出したために、候補生全員が全米各地から呼び戻され、二週間前から隔離され、検査を受けていたのです。 当然のことながら士官候補生には、アフリカンアメリカンも、ヒスパニックも、アメリカンインディアンも、エイジアンもいます。彼女彼らの中にはプロテスターとしてBlack lives matter運動に参画した若者も少なくないでしょう。 こうした若き士官候補生が軍将校となり、悪徳政治家や強欲企業のための愚かしい戦争を拒絶し、不当な殺戮や軍事的支配に造反する時代が訪れる日が訪れることを祈りたいと思います。 米軍人なんかに期待なんかするのは幻想だというご意見もあるでしょうが、軍が民衆側に立った時に革命的な情勢が展開した歴史も重要です。 何かとてつもない変革が合州国社会の中で始まっていて、軍幹部候補生までもがプロテスターの側に立ち、不服従直接行動に加わっているのは驚くに値しません。Black Lives Matter運動は、抗議デモから、自由と解放を求める、巨大な変革運動に進化発展しています。 昨年12月に、コロラドスプリングスの空軍士官学校で起きたヘイトクライムに対して厳しく反撃する、空軍士官学校校長シルベリア将軍の候補生への演説をお聞きください。日本では信じられないような内容です。 (文=内海信彦) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【内海先生のドロップアウト塾について】 2012年5月より開講した本講座は、早稲田大学商学科教授東出浩教先生の主宰する「早稲田大学アントレプレヌール研究会」の研究プロジェクトの一環として開かれます。講座では国内外で数多くのワークショップや講義を開催してきた藝術家・内海信彦氏による連続講義を通じ、歴史に対する我々の責任を確認すること、文化におけるスピリチュアリティを知り、歴史・社会・文化における革命の意義を問い直すことを学びます。そして、講義を通して若者らが自らの生き方を主体的・創造的なものへと変革していく可能性を、受講者の皆様と共に探究していきます。 【お問い合わせ】 ドロップアウト塾事務局 小野太伸 メール:[email protected] 電話:090-8615-6112 内海信彦絵画表現研究室メンバーによる新作展
「衆妙之門-崩壊から生まれ直す人類が次代へ伝うもの-」 SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)によって人類が窮地に立たされた今日、芸術家として世の中の紛擾をも原動力として創始することが本展覧会のテーマとなります。万物は微に始まって成り、無に始まって生じるように、今だからこそゼロの地点に還り、この時代に生きる作家としての責務と覚悟を、この時代における思想表現としての芸術の可能性を追求します。 出展する作家9人は内海信彦絵画表現研究室に所属する、専門分野が異なるメンバーで、半世紀の年齢差があります。内海信彦絵画表現研究室では、画家・内海信彦と、師である作家・吉田克朗氏の門下として、真の芸術を追い求める講義と制作の場を継続しています。2000年に開講した美学校の研究室を前身とし、2012年より分離独立、現在は早稲田大学を拠点として活動しています。 ※本展覧会は2週にわたって行われます。Part 1, Part 2どちらにも足をお運びいただきくださいませ。 Part 1 ■2020年 6月15日(月)~20日(土) 植田晴帆、小野太伸、吉澤幸子、渡部 泰 Ueda Haruho, Ono Taishin, Yoshizawa Sachiko, Watanabe Yasushi (絵画、平面) Part 2 ■2020年 6月22日(月)~27日(土) 石川美咲、小川遼、滝清子、春山弓子、村上ゆい Ishikawa Misaki, Ogawa Ryo, Taki Kiyoko, Haruyama Yumiko, Murakami Yui (絵画、平面、立体) ■会期中特別出品:内海信彦 Special exhibitor : Utsumi Nobuhiko 11:30~17:00(土曜日は16:00まで) ※ 通常より時間を短縮します。 ※ 展覧会の内容は、以下のページでもご覧いただけます。 facebookファンページ https://www.facebook.com/syumyonomon facebookイベントページ https://www.facebook.com/events/653055332210248/ 当面の間ギャラリイKでは、新型コロナウィルス感染防止対策として ★ 営業時間を短縮いたします。各展覧会ごとにご確認ください。 ★ お客様にはご来場の際、マスク着用をお願いたします。ご理解ご協力いただけますよう、お願い申し上げます。 ************************************************************ Gallery K 〒104-0031東京都中央区京橋3-9-7京橋ポイントビル4F Tel/Fax.03-3563-4578 [email protected] http://galleryk.la.coocan.jp ************************************************************ この度、2020年度早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」を開講する運びとなりました。ご案内を掲載いたします。よろしくお願いいたします。 早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」 2020年 新生第一回初回講座 【近代システムの終焉としてのCOVID19時代】【生−権力と例外状態】【対抗文化による自主−自立】 –芸術的抵抗としてのドロップアウトのすすめ− <日時> 2020年5月31日(日) 13:00-16:00 <開催方法の詳細> ※zoomにて開催いたします。 (詳細は下記お問い合わせよりご連絡くださいませ) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- COVID-19によって世界の全てが変わりました。 近代世界システムの崩壊してる姿は、私が見た東日本大震災の津波や原発事故のような黙示録によって私たちに啓示しています。 私たちは自粛・自制と言われている状況で、見えない監獄の中いつまでも群がり現実逃避し、自らの精神をも抑圧してしまいます。 このような自粛・自制の世の中だからこそ文化や芸術で自己表現し、対抗文化として自主・自立を失ってはなりません。 そして、これまで当たり前に信仰してきた企業奴隷社会への従属することへの幻想が完全に崩壊し、「ドロップアウト」と言う言葉は現実味を増してきています。 このような状況だからこそ早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」は新生第1期初回講座として、バーチャル上で開催いたします。 内海信彦は芸術家とし個人主義を誇示し、1996年から19回近くに及ぶサマーワークショップ、2011年の原発事故後から125回にわたる早稲田大学「内海先生ドロップアウト塾」を通して熱心に語りかけてきました。 そして、2000年にはアウシュヴィッツ強制収容所、マイダネク強制収容所でのライブペインティングなどを中心とする様々な芸術活動を通し20世紀の悲惨と暗黒に向き合ってきました。 20世紀の悲惨と暗黒に向き合ってきた内海信彦が現在の混迷な時代について語ることは重要であり、早稲田大学「ドロップアウト塾」を開催することは大きな意味があります。 事務局長である私、小野太伸も絵画表現研究室のリーダーを勤め、絵画表現研究室展・個展を中心とする芸術活動を通して自主・自立を実践しています。 31日、日曜日、ぜひとも内海先生のドロップアウト塾第1期初回講座『【近代システムの終焉としてのCOVID19時代】・【生−権力と例外状態】・【対抗文化による自主−自立】−芸術的抵抗としてのドロップアウトのすすめ−』にバーチャル上ではありますがお集まりください。 (文=小野太伸) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【内海先生のドロップアウト塾について】 2012年5月より開講した本講座は、早稲田大学商学科教授東出浩教先生の主宰する「早稲田大学アントレプレヌール研究会」の研究プロジェクトの一環として開かれます。講座では国内外で数多くのワークショップや講義を開催してきた藝術家・内海信彦氏による連続講義を通じ、歴史に対する我々の責任を確認すること、文化におけるスピリチュアリティを知り、歴史・社会・文化における革命の意義を問い直すことを学びます。そして、講義を通して若者らが自らの生き方を主体的・創造的なものへと変革していく可能性を、受講者の皆様と共に探究していきます。 【お問い合わせ】 ドロップアウト塾事務局 小野太伸 メール:[email protected] 電話:090-8615-6112 3月22日(日)開催予定の講義ならびに祝勝会の開催は中止・延期とさせていただきました。
昨今のコロナウィルス感染の影響を考慮し、22日の講義は中止・延期とさせていただきました。 直前の判断となりましたこと、心よりお詫び申し上げます。 状況の一刻も早い収束と、なによりも、みなさまのご健康、そして、再び早稲田でお会いできますことを心より願っております。 よろしくお願いいたします。 「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」次回講義のご案内です。
開催日時・時刻、会場が前回講義と異なりますので、ご来場の際ご注意くださいませ。 次回は、2月24日(月・祝)18:30~21:30(開場18:00) 会場は、早稲田大学26号館(大隈記念タワー)5階502教室 となります。よろしくお願いいたします。 2019年度早稲田大学一般公開講座「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」 (旧・早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」) 第3期第2回講義 【この生き苦しい時代をどう生き抜くかを、いにしえの人々の知恵に学ぶ -芸術・文学・哲学・思想では食っていけないだって!?-】 まるで防疫戒厳令状態の日本になりました。今、カミュの『ペスト』を読み直しています。カミュは、ナチ占領下でドイツに協力したフランス社会を、アルジェリアでのペストを隠喩として、人間存在の根底を問う、生と死の不条理を描いています。 近世ヨーロッパを襲ったペストが、人間存在を根底から問う美術、文学を生み出し、既成観念を覆す哲学、思想の深化を促したことを考えて行きたいと思います。 <日時> 2020年2月24日(月・祝) 18:30~21:30(開場18:00) <場所> 早稲田大学早稲田キャンンパス 26号館(大隈記念タワー)5階502教室 <アクセス> 早稲田大学早稲田キャンパス 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1 ・地下鉄東京メトロ東西線; 「早稲田」駅から徒歩5分 ・山手線、新宿線、西武鉄道新宿線;「高田馬場」駅から徒歩20分 ・副都心線; 「西早稲田」駅から徒歩17分 ・都電荒川線; 「早稲田」駅から徒歩5分 (地図) https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus <主催> 内海信彦 <理念> 「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」は、早稲田大学商学学術院教授東出浩教先生の主宰する「早稲田大学アントレプレヌール研究会」の研究プロジェクトの一環として、2012年5月から2019年3月まで定期的に開催されてきました早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」を母体に新たに創設されました。「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」は、日本における既存の芸術、美術教育では成し得ない、思想、哲学、科学、政治、経済等あらゆる学問を統合して学び合い、形式を問わない多ジャンルの芸術作品として昇華させる力を身につける為の、多元的教育機関として、自らの生き方を主体的・創造的なものへと変革していく可能性を受講生の皆様と共に探求して行きます。そして、ドイツ、イタリア、スウェーデン、カナダ、アメリカ、中国など世界各地で活躍する早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」及び「内海信彦絵画表現研究室」出身者たちとの世界的ネットワークを再構築し、早稲田大学のみならず、駿台予備学校、河合塾、美学校のOB・OGとの連帯を図り、「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」という組織そのものを特定非営利活動法人(NPO法人)化することにより社会に向けて広く認知を得られるよう準備を進めています。私たちは、斎藤義重、吉田克朗、そして内海信彦という芸術家の系譜に通底する歴史的使命感を継承するアーティストを育成し、あらゆる抑圧から解放された「リベラル・アーツ=自由になるため」の、己の日常を深く問い正すことによって生まれる表層的ではない芸術的実践の場を創造します。 <お問い合わせ> ※本講座は一般公開講座です。学内・学外を問わずどなたでもご参加いただいております。 はじめて本講座にご参加の方やご質問等、下記までお気軽にご連絡ください。 早稲田リベラルアーツ・アソシエーション 事務局長 山田 遼 メール:[email protected] 電話:090-5594-6511 <共催> 早稲田大学アントレプレヌール研究会 内海信彦絵画表現研究室 「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」次回講義のご案内です。 会場が前回講義と異なりますので、ご来場の際ご注意くださいませ。 (今回は早稲田キャンンパス26号館(大隈記念タワー)7階702教室での開催です) よろしくお願いいたします。 2019年度早稲田大学一般公開講座「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」 (旧・早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」) 第3期第1回講義 【不都合な歴史が灰になる前に、芸術家はいかに在るべきか ーフェルナンド・バエス(著)『書物の破壊の世界史』を読んでー】 古代世界から今日に至るまで、どれほどの書物が焼かれ、図書館が破壊されてきたことでしょう。異端審問で人と書物が火あぶりにされ、戦争と革命と全体主義によって、どれだけの人々が処刑され、書物が焚書されてきたのでしょう。 オーウェルの「1984年」が現実となったデジタル時代の今日は、長い書物の歴史が閉じられ、人類史の中で継承されてきた知性と教養へのテロがショックドクトリンによって行われています。 不都合な歴史が灰にされている今日、芸術に何が問われているのかをともに究明し、オルタナティブとしてのリベラルアーツに不可欠な芸術の可能性を探って行きましょう。 【同時開催】 「内海信彦 秘蔵作品展覧会」 <日時> 2020年1月26日(日) 13:00~16:00(開場12:30) <場所> 早稲田大学早稲田キャンンパス 26号館(大隈記念タワー)7階702教室 <アクセス> 早稲田大学早稲田キャンパス 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1 ・地下鉄東京メトロ東西線; 「早稲田」駅から徒歩5分 ・山手線、新宿線、西武鉄道新宿線;「高田馬場」駅から徒歩20分 ・副都心線; 「西早稲田」駅から徒歩17分 ・都電荒川線; 「早稲田」駅から徒歩5分 (地図) https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus <主催> 内海信彦(美術家/早稲田大学日米研究機構招聘研究員 /ペルー国立美術学校名誉教授/ペルー国立教育大学客員教授/ハーヴァード大学客員芸術家) <理念> 「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」は、早稲田大学商学学術院教授東出浩教先生の主宰する「早稲田大学アントレプレヌール研究会」の研究プロジェクトの一環として、2012年5月から2019年3月まで定期的に開催されてきました早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」を母体に新たに創設されました。「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」は、日本における既存の芸術、美術教育では成し得ない、思想、哲学、科学、政治、経済等あらゆる学問を統合して学び合い、形式を問わない多ジャンルの芸術作品として昇華させる力を身につける為の、多元的教育機関として、自らの生き方を主体的・創造的なものへと変革していく可能性を受講生の皆様と共に探求して行きます。そして、ドイツ、イタリア、スウェーデン、カナダ、アメリカ、中国など世界各地で活躍する早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」及び「内海信彦絵画表現研究室」出身者たちとの世界的ネットワークを再構築し、早稲田大学のみならず、駿台予備学校、河合塾、美学校のOB・OGとの連帯を図り、「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」という組織そのものを特定非営利活動法人(NPO法人)化することにより社会に向けて広く認知を得られるよう準備を進めています。私たちは、斎藤義重、吉田克朗、そして内海信彦という芸術家の系譜に通底する歴史的使命感を継承するアーティストを育成し、あらゆる抑圧から解放された「リベラル・アーツ=自由になるため」の、己の日常を深く問い正すことによって生まれる表層的ではない芸術的実践の場を創造します。 <お問い合わせ> ※本講座は一般公開講座です。学内・学外を問わずどなたでもご参加いただいております。はじめて本講座にご参加の方やご質問等、下記までお気軽にご連絡ください。 早稲田リベラルアーツ・アソシエーション 事務局長 山田 遼 メール:[email protected] 電話:090-5594-6511 <共催> 早稲田大学アントレプレヌール研究会 内海信彦絵画表現研究室 「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」次回講義のご案内です。
よろしくお願いいたします。 2019年度早稲田大学一般公開講座「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」 (旧・早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」) 第2期第4回(最終)講義 原始宗教・美術の起源、そして今日の芸術の終焉 -ラスコー洞窟壁画から聴こえた始原の音楽- <日時> 2019年12月15日(日) 13:00~16:00(開場12:30) <場所> 早稲田大学早稲田キャンンパス 26号館(大隈記念タワー)5階502教室 <アクセス> 早稲田大学早稲田キャンパス 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1 ・地下鉄東京メトロ東西線; 「早稲田」駅から徒歩5分 ・山手線、新宿線、西武鉄道新宿線;「高田馬場」駅から徒歩20分 ・副都心線; 「西早稲田」駅から徒歩17分 ・都電荒川線; 「早稲田」駅から徒歩5分 (地図) https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus <主催> 内海信彦 <理念> 「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」は、早稲田大学商学学術院教授東出浩教先生の主宰する「早稲田大学アントレプレヌール研究会」の研究プロジェクトの一環として、2012年5月から2019年3月まで定期的に開催されてきました早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」を母体に新たに創設されました。「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」は、日本における既存の芸術、美術教育では成し得ない、思想、哲学、科学、政治、経済等あらゆる学問を統合して学び合い、形式を問わない多ジャンルの芸術作品として昇華させる力を身につける為の、多元的教育機関として、自らの生き方を主体的・創造的なものへと変革していく可能性を受講生の皆様と共に探求して行きます。そして、ドイツ、イタリア、スウェーデン、カナダ、アメリカ、中国など世界各地で活躍する早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」及び「内海信彦絵画表現研究室」出身者たちとの世界的ネットワークを再構築し、早稲田大学のみならず、駿台予備学校、河合塾、美学校のOB・OGとの連帯を図り、「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」という組織そのものを特定非営利活動法人(NPO法人)化することにより社会に向けて広く認知を得られるよう準備を進めています。私たちは、斎藤義重、吉田克朗、そして内海信彦という芸術家の系譜に通底する歴史的使命感を継承するアーティストを育成し、あらゆる抑圧から解放された「リベラル・アーツ=自由になるため」の、己の日常を深く問い正すことによって生まれる表層的ではない芸術的実践の場を創造します。 <お問い合わせ> ※本講座は一般公開講座です。学内・学外を問わずどなたでもご参加いただいております。 はじめて本講座にご参加の方やご質問等、下記までお気軽にご連絡ください。 早稲田リベラルアーツ・アソシエーション 事務局長 山田 遼 メール:[email protected] 電話:090-5594-6511 <共催> 早稲田大学アントレプレヌール研究会 内海信彦絵画表現研究室 「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」次回講義のご案内です。
会場は26号館(大隈記念タワー)5階502教室となります。 よろしくお願いいたします。 2019年度早稲田大学一般公開講座 「早稲田リベラルアーツ・アソシエーション」 (旧・早稲田大学「内海先生のドロップアウト塾」) 第2期第3回講義 近代以前の美術史と音楽史になぜ女性の作家と作曲家がいないのか ー「表現の不自由展」についての論議に欠落した女性作家の視座ー 【同時開催】芸術家・内海信彦の下で学ぶ作家達による作品展示会 <日時> 11月24日(日)13:00~16:00(開場12:30) <場所> 早稲田大学 早稲田キャンンパス26号館(大隈記念タワー) 5階502教室 <講義内容> 芸術という営みの長い歴史の中で、芸術家として名前を認知され、作品が現存している「女性」芸術家が「男性」芸術家に比べて圧倒的に少ないのは何故でしょうか。元来男性は、女性に対して、抑圧的な意味での「女性らしさ」を強要してきました。 今となっては信じられないことですが、18世紀のフランスにおいて「市民社会」という概念を牽引した哲学者であるジャン=ジャック・ルソーですら、「女性は感情の動物であって、男性の持つ理性を獲得出来ない。そのため、人間としては認められず、人間が持つ権利も与えられない」「女性は独立してはならず、恐怖に依って支配され、コケティッシュな奴隷であるべき」という、とんでもない内容の主張を行い、それがまかり通ってきました。 ルソーの死後、1789年に勃発したフランス革命により採択された「フランス人権宣言」ですら、「市民」として選挙権等の権利を保障されたのは男性だけであり、現在当たり前に保障されている女性の権利は、女性自身が永きに渡る運動の末に獲得してきたものなのです。そのような立場に置かれた女性の権利獲得の歴史を芸術的に考察し、声を挙げなければ「居なかった」ことにされ兼ねなかった時代の情勢の中で、作品を世に残してきた女性の芸術家たちの足跡を振り返りましょう。 さらに、「今」私達の目の前にあるジェンダー的な課題と、その解決方法を主催者と参加者が分け隔てなく語り合うことにより、根本的な女性と男性の違い、そして共通点を探ることにより、お互いを尊重できる視座が獲得できるような場を創っていきましょう。 また、今回は、本講座の主催である芸術家の内海信彦の下で学ぶ作家達の絵画作品を持ち寄り、早稲田大学の教室内で一日限りの展示会および講評会を行います。 <アクセス> 早稲田大学早稲田キャンパス 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1 ・地下鉄東京メトロ東西線; 「早稲田」駅から徒歩5分 ・山手線、新宿線、西武鉄道新宿線;「高田馬場」駅から徒歩20分 ・副都心線; 「西早稲田」駅から徒歩17分 ・都電荒川線; 「早稲田」駅から徒歩5分 (地図) https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus <お問い合わせ> ※本講座は一般公開講座です。学内・学外を問わずどなたでもご参加いただいております。 はじめて本講座にご参加の方やご質問等、下記までお気軽にご連絡ください。 早稲田リベラルアーツ・アソシエーション 事務局長 山田 遼 メール:[email protected] 電話:090-5594-6511 <主催> 内海信彦 <共催> 早稲田大学アントレプレヌール研究会 内海信彦絵画表現研究室 【時代を越える堀 文子 関連企画】【早稲田大学文化芸術週間公式企画】 「イタリア トスカーナへの旅 内海信彦サマーワークショップ2019」報告会 今年2月、百年の生涯を終えた画家・堀文子は、70歳の時にバブル経済に狂奔する日本からの芸術的亡命を果たして、単身イタリアのトスカーナ、アレツォ近郊に移住し、古代エトルリア時代から変わらない悠久の光景に出会いました。 愛するピエロ・デ・ラ・フランチェスカのもとで、トスカーナで過ごした堀文子は、新たな美の世界を創造しました。晩年の堀文子は、安倍晋三による全体主義体制化を厳しく批判し、2.26事件で反乱軍から喉元に銃剣を突きつけられ、二人の兄弟を学徒出陣で殺され、東京山の手大空襲ですべてを焼かれた過去が繰り返されていると、警鐘を発し続けました。 亡くなった堀文子の真の追悼と弔いを、永遠の魂の安住の地アレッツォで為し遂げてきた内海信彦と、追悼に参加して堀文子から生き方・死に方を学んできた「老・壮・青」10人によるワークショップの報告を行いたいと思います。 あわせてワークショップコーディネーター飯島千恵と、主催者内海信彦の大作による二人展を開催いたしますので、どうぞご覧ください。 <日時> 2019年11月10日(日) 14:00~19:00 (開場13:30) <場所 > 早稲田大学 早稲田キャンパス26号館(大隈記念タワー) 7階702教室 <住所> 〒169-0051東京都新宿区西早稲田1丁目20−14 報告集頒布代 1,000円 予約不要 <出演> 内海 信彦(美術家・ペルー国立美術学校名誉教授・ハーヴァード大学客員芸術家) ---------------------------------------------------------------- 【同時開催 内海信彦×飯島千恵 二人展“Innerscape”】 <日時> 2019年11月10日(日)12:00~18:00 ※予約不要・入場無料 <場所> 早稲田大学早稲田キャンパス26号館(大隈記念タワー)7階702教室 <住所> 〒169-0051東京都新宿区西早稲田1丁目20−14 <作家> 内海信彦(美術家、ペルー国立美術学校名誉教授、ハーヴァード大学客員芸術家) 飯島千恵(美術家) <お問い合わせ> 飯島 千恵 TEL:090-4536-8218 E-mail:[email protected] |
内海 信彦
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